資産整理

親が「まだ住める」と言い張る実家|それでも、売却と施設入所を考えざるを得なかった話


オレはまだ大丈夫
誰の世話にもならない


そう言い張る父。

築45年の木造住宅。駅から遠く、冬は底冷え、夏は蒸し風呂。
でも、父にとっては「思い出が詰まった、大事な家」。

しかし、ある夏の日。
熱中症で倒れ、たまたま近所の人が気づいて救急搬送された。

これ以上、一人では暮らせない。


そう思っても、頑なに家を出て施設に入ることを拒んだ――という話があるんです。


親が施設に入りたがらないのは、よくある話

私たちが思っている以上に、親世代にとって「家」は特別な場所。

当時現役だった頃、日本経済は元気。
この世代にとってマイホームを手に入れることには、憧れであり目標。

やっと手に入れた我が家には、
子どもの成長を見守った時期があり、
亡き配偶者との記憶が残る。

いろんな思いが家という空間に染み込んでおり、
そこが、一人になっても守ってきた“自分の居場所”でもある。

だから、「離れたくない」「手放したくない」と言うのは、ごく自然な発想なのだとは思う。


家を離れる=人生を畳むこと?

施設に入るという話は、「いよいよ人生の終わりか」と感じさせるものだと聞きます。

「これまで自分で決めてきたことを、他人に決められる」ことへの抵抗感は確かにあるんだと思います。

ただ現実は、身体も心も限界に近づいていて、
子ども世代のほうも、毎日モヤモヤとした不安を抱えている――

そんな状況で「家をどうするか」の判断が突きつけられるケースは本当に多いんです。


家を手放すという選択の現実的な理由

施設への入所が見えてきたとき、多くの人がぶつかるのが「実家をどうするか?」という問題。

  • 空き家のまま残す?
  • 定期的に管理する?
  • 売却する?

たとえ親がどれだけ「この家に住み続けたい」と言っても、現実には、住む人がいなくなった家は、残された人にとって負担でしかないことが多いはず。

いや、子どもにとっても思い出深い空間であり、センチメンタルな気分な人にとっては、いつまでもいつまでも残しておきたいもの…かもしないが。。。

  • 固定資産税が毎年かかる
  • 建物は傷み、倒壊や火災のリスクも
  • 近隣からの苦情や不法侵入のリスクもある
  • 相続時に兄弟で揉める火種になる

結局、どんなに執着しても、その家を抱えてあの世には行けないもの。


思い出は、モノやハコではなく、心に残すもの

手放したくない気持ちは、もちろん否定できません。

でも、それでも伝えたいのは――

この家に込めた想いは、失われるものではない
大事な記憶は、建物ではなく“心”の中に残る
その人が生きてきた証は、家そのものじゃない

そういう考え方ができると、家を手放すという決断にも少し余裕が生まれます。


実際、このお父さんはどうしたのか

最初、施設への入るのは「絶対に嫌だ」と言っていたそうです。
でも、ある日、体験入所をしてみて――

意外と快適だった。ここも悪くないな


そう言ったのをきっかけに、話が進みました。
最終的には家を売却して、その資金で安心できる施設に移り住むことに。

そして、長年暮らした家を見送ったそうです。

もっとも、これは”たまたま”うまく行ったケースかもしれません。

中には、自分でトイレにも行くことさえできないのに、「こんなところにいつまでも閉じ込めるな~!」「早く家に帰りたい~!」と訴える親御さんも多いらしいのでwww


松戸市でも、こうした相談が増えています


私たちの拠点である松戸市では、築30年~50年超の一戸建てが目立ち、
施設入所や相続をきっかけに「実家をどうするか?」という相談が年々増えています。

  • 一人暮らしの高齢者が多い
  • 子世代は遠方に住んでいる
  • 相続を見据えた早期整理が必要になる


そんな現実の中で、「家を売るかどうか」だけでなく、「どの順番で何を考えるか」が大切です。


最後に:あなたにも、同じような迷いがあるなら

  • 親が「家を出たくない」と言っている
  • でもこのままでは不安
  • 売却を考えたいけど、どう話を切り出せばいいか分からない


そんなときは、どうか一人で抱え込まずに。

私たち株式会社まっとうでは、
松戸市を中心に、高齢者の住み替え・実家売却・相続の相談を受け付けています。

“売ること”がゴールではなく、「ご本人とご家族が、心から納得できる選択」を一緒に考えるのが私たちの仕事。


家のこと、親のこと、そしてあなた自身のこれからのこと

そろそろ、話してみませんか?

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