資産整理

【松戸の空き家対策】相談制度はあるのに進まない“本当の理由”と、私が感じたリアル

実家がずっと空き家のままだけど、どうしたらいいんだろう?

親が亡くなったあと、なんとなく放置してしまっている……

こんなふうに、心のどこかで引っかかっている“空き家の問題”。でも、いざ何か行動しようと思っても、情報が少なかったり、相談しづらかったりしませんか?

「松戸 空き家バンク」など市町村名と併せて「空き家バンク」について検索している方が一定数います。

高齢の親が亡くなったあと、実家をどうしたらいいかわからない。ずっと空き家になっているけど、このままでいいの?そんな不安やモヤモヤを抱える人が、ネットで何かしらのヒントを求めている証拠だと思います。

でも、松戸市の公式サイトを見ても、「空き家バンク」という言葉は出てきません。

制度としては存在していても、形骸化しているのでは?そんな疑問を持ちつつ、実態を把握すべく、以前私は実際に松戸市役所を訪れてみたことがあります。

この記事では、そのときの体験も交えながら、「なぜ制度があるのに空き家対策が進まず、問題が深刻化しているのか?」について掘り下げてみたいと思います。

空き家バンクって何?松戸市にはあるの?

まず前提として、いわゆる“空き家バンク”というのは、空き家を売りたい・貸したい所有者と、それを買いたい・借りたい人をマッチングする仕組みのこと。でも、これはあくまで通称で、自治体によって呼び方も内容もまちまちです。

松戸市の場合、「空き家バンク」という言葉自体は使われておらず、「空家に関する相談窓口」という形で宅建協会松戸支部(一般社団法人千葉県宅地建物取引業協会松戸支部)と連携しています。

つまり、市が主体となって空き家をどうにかしようとしているのではなく、民間の不動産業界に丸投げしている、というのが実情に近いように思えます。

その証拠に、私自身が松戸市役所の住宅政策課(空家活用推進室)を訪ねたときのこと。市役所の新館8階にあるその部署のカウンターで「空き家活用について詳しく話を聞きたい」と尋ねたところ、奥から出てきた職員さんの対応に驚かされました。

「宅建協会松戸支部と協定を結んでいるので、こちらではわかりません」と、ぶっきらぼうに一言。面倒そうにカウンター越しに出てきて、会話もすぐに終了。

あまりに淡泊な対応に、ああ、“お役所仕事”ってこういうことか……と、少し悲しくなったのを覚えています。

もちろん、市としての限界があるのは理解しています。職員に民間並みの対応を求めるのは酷なのかもしれません。でも、少なくとも「この制度はどう機能しているのか」ということについて、もう少し丁寧に説明してもらいたかったな。。。なんて思いました。

実際、なぜ空き家は放置されるのか?

「ズボラなんじゃないの?」とか「ちゃんと管理しないとダメでしょ」と思う人もいます。でも、当事者になってみたら、全然そんな話じゃない。

たとえば、親が亡くなって実家を相続したとき。

登記上の所有者となっても、こっちは心の整理もついてないし、「え?これ、どうすればいいの?」というのが本音なのでは(?)。

所有者としての当事者意識が薄いから、思考停止のまま、とりあえず“そのまま”にしてしまう。これ、めちゃくちゃよくある話です。

そこに拍車をかけるのが、「高く売れるかも」という幻想。

築古物件に対して「いつか高く売れるかもしれない」「固定資産税もそれほど負担ではないし、急がなくていい」といった、現実とはズレた資産価値の認識を持ってしまうケースもあります。

これ、ネットの不動産一括査定をはじめとした広告業界が煽った結果だと思っています。

ただ現実は、そんな甘くない。

不動産は“生もの”です。放置すればするほど価値は下がる。でもそのギャップに、多くの人が気づかず、不動産の所有に固執してしまいがち。

そして最も厄介なのが、行政の“やってる感”満載の制度たち。

「相談窓口あります」「支援します」とうたっていても、いざ市役所に行けば、「それは別の課になりますね」「宅建協会に聞いてください」──たらい回しで終わり。

窓口の向こうからは、興味も責任も感じない顔が出てくる。

空き家問題への対策が進まないのは、「制度がないから」ではありません。「制度はあるけど、人がいない」からです。

それは結局、制度そのものが所有者の“気持ち”に寄り添っていないから、と私は考えています。

例えば、

「親の思い出が詰まっているから、売るのはちょっと……」
「まだ使えるかもしれないし、急がなくても……」
「手放したいけど、安く買い叩かれそうで不安」

こうした葛藤は、制度や窓口がいくら整っていても、簡単には解消されません。さらに、相談のハードルが高いと感じてしまうと、余計に行動には移せない。

——だから、人は放置を選ぶのです。

私が実際に市役所で感じた“冷たさ”も、制度の限界を象徴していると思います。

人が動くのは、安心感と信頼感があってこそ。画一的な制度だけでは、気持ちのハードルは越えられないのです。

松戸市の空き家問題を「人」の力で解決するには

空き家バンク的な制度も、宅建協会松戸支部との連携も、仕組みとしては整っています。でもそれだけで問題が解決するなら、もうとっくに空き家は減っているはず。

私たち「まっとう」は、そういった制度の“隙間”に入り込んで、所有者の気持ちに寄り添うことを大切にしています。

「売るかどうか、まだ決めきれない」
「相続のことも含めて、全体像を整理したい」
「誰かにまず話を聞いてほしい」

そんな段階でも全然OKです。

制度や窓口では拾いきれない“曖昧さ”や“迷い”こそ、最初に整理すべきポイントです。

空き家・不動産の問題は、法律や税務などが複合的に絡んできます。単なる不動産の取引のテクニックがあればいい、というものもでもありませんからね。

まとめ:「松戸 空き家バンク」と検索する前に、やるべきこと

制度は確かに大切です。でも、制度の前に「気持ちの整理」が必要です。そして、法律・税務そして金融など複合的な知識が必要です。だからこそ、「誰に話せるか」の方が大事です。

松戸で空き家のことで悩んでいるなら、まずは制度に飛び込む前に、信頼できる“人”に相談してみませんか?

私たち「まっとう」は、そんな“話せる相手”となるべく、これまで知見を積み上げてきました。

「話したいけど、誰に言えばいいかわからない」それって、実はみんな同じです。あなた一人だけじゃありません。

だからこそ、私たちは“制度”ではなく、“人として”お力になりたいと考えています。

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