箸の上げ下げレベル?異動先のお作法地獄
会社員時代、社内異動した部署での話です。 
そこには、長年君臨するお局様(40代一般職・独身・実家通い)がいました。
部署の事務処理をすべて把握しているその人は、まさに実務の番人。 
異動してきた私のような総合職も、業務を円滑に進めるには、どうしてもその人に“従う”しかない空気がありました。
ある日、何気なく書類を処理しようとシュレッダーを使っていたら――”ご指導”されたんです。

シュレッダーはね、1枚ずつ入れてくださいね
……は? なんで?
最初は意味がわかりませんでした。
会社の業務用の機種で、明らかに1枚ずつしか使えないような代物じゃない。 
これまで他部署でそんなこと言われたこともない。
でも、お局によると、
- 複数枚で入れると詰まる可能性がある
- 詰まったら他の人に迷惑がかかる
- その責任をお前が取れるのか? …と。
言ってることは一理あるけど、いやいや、そこまで言う??という話です。
なにも鉄板入れてるわけじゃなく、普通の紙を処理してるだけ。 
でもその部署では、“お局のお作法”が絶対的ルール。
私は内心「めんどくせぇ…」と思いながらも、「そ〜ですね〜」とだけ返して、その場はやり過ごしました。
さて、それから私はその“お作法”に従ったのか。
……いえいえ。
普通に複数枚でガッチャンガッチャン、ガ――――――――――、ガガァーーーーーーーーーーーーーーーーー!!ガガァーーーーーーーーーーーーーーーーー!!(笑)
当然、またお局に見つかります。 結果、「田代さんがシュレッダーを複数枚で使った件について」 上司を巻き込んでの会議(裁判)が開かれることに(笑)
つくづく、会社員不適合な人間です・・・(汗)
思考停止になってない?
これ、笑い話みたいですが――
=== 
この「従うのが当たり前」という空気、 実は、資産整理の場面にもそっくりなんです。
===
たとえば、こんな言葉、よく聞きます。
- 「この土地は、代々守ってきたものだから、このまま持っていたほうがいい」
- 「親が建てた家だから、たとえ空き家になっても、残しておくべきだ」
確かに、気持ちはわかります。 
でも、それって誰のため? 何のため? そもそも、その“常識”って、誰が決めたんでしょうか?
たとえば、実際によくあるのは…
- 誰も住まないのに、固定資産税だけが延々とかかっている
- 売るタイミングを逃して建物が劣化、価値も下がっていく
- 相続人同士で揉めて、話が前に進まない
- 子や孫に、手入れも管理も“負の遺産”として押し付けてしまう
それでもなお、

「親が大事にしていたから…」 
「家を手放すなんて、申し訳ない気がして…」
と、心のブレーキがかかってしまう。
でも、それって本当に“守ってる”って言えるでしょうか?
想いを守るつもりが、 いつのまにか家族を縛ってはいないか?
「このままでいいや」と先送りしたその選択が、 誰かの重荷になってはいないか?
だから、私たちはこう伝えています。
- 「一度、ゼロベースで考えてみる」ことが、本当の意味で家族を守ることになる
- “常識”は疑っていいし、手放すことは“裏切り”じゃない
- そして、残すべきはモノではなく、思い出ではないか…と
「紙1枚ずつ」は、バカバカしい話かもしれません。 でも、そんな“思考停止で従うクセ”が、気づかぬうちに人生にも影響していることがあります。
“手放す”という選択が、物心両面のゆとりと安心を生む。 
私たちは、そう信じています。
🟨「あの土地、このままでいいのかな?」 
🟨「誰も住まない家、そろそろ考えるべきかも…?」
そんな方は、どうか思い切って、ゼロベースで向き合ってみてください。 
——行動の先送りは、責任の先送りにはなりません。
関連記事はこちら
「空き家を放置するリスクについて詳しくはこちら」
→ https://matto-inc.jp/abandoned-house-risks/
「空き家を売るか迷っている方へ」
→ https://matto-inc.jp/vacant-houses-matsudo/
 
    






