資産整理

マンションはババ抜きだ。最後に残った人が、全部払う

築40年を超えるマンションに住んでいると、なんとなく気づき始める――

「うちのマンション、大丈夫なのか?」

でも、みんな口には出さない。なぜならそれが、「ババ抜き」だからだ。


1. 誰もが“気づいている”のに、言い出さない理由

  • 耐震基準に適合していない
  • 修繕積立金は底をついている
  • 管理組合は機能停止
  • 住民は高齢化し、空室も増えてきた

それでも多くの人は、

「まぁ、今すぐ困ってるわけじゃないし…」
「自分の代では何とかなるだろう…」

と考えて、そっとカードを伏せる。

“誰かがなんとかしてくれる”と思っている間に、ババは手元に残る。


2. 最後の最後に、ババをつかむのは誰か?

あなたかもしれない。
あなたの子どもかもしれない。

そして、その“ババ”には、こんな負債が貼りついている:

  • 数百万円~数千万円単位の建て替え費用
  • 建物価値ゼロのまま続く管理費と修繕費
  • 売却できず、相続放棄も難しい“負動産”

3. 反対者のリアルな声が、あなたを縛る

どんなにあなたが危機感を持っていても、
“たった一人の反対”が、すべてを止めてしまうのがマンションの怖さです。

その代表格が、“年金暮らしの高齢者”。

よく聞く言葉があります:

『建て替えるのは、私が死んでからにしてくれ』
『この先もう何年も生きないのに建て替えなんてバカらしい』
『年金生活で預貯金を切り崩しているので、高額な費用は払えない』
『耐震補強をしなくても罰則はない』

補強工事すら拒否され、合意形成が完全にストップするケースもあります。

🔍「自分は払える」では、どうにもならない現実

仮にあなたが、

  • 「建て替え費用くらい自分で出せる」
  • 「資産価値を守るために建て替えたい」

と思っていたとしても――
同じ建物に暮らす“他の住民の懐事情”が、あなたの決断を縛るのです。

これはもはや「個人の意思」や「経済力」ではどうにもできない話。


4. マンションは、運命共同体。だからこそ…

こうして、たった一人の“NO”に、全員が引きずられる

  • 売りたくても売れない
  • 建て替えたくても進まない
  • 補強工事も、合意が得られず止まる

つまり――
“1人で頑張っても何も変わらない”のが、マンションという仕組みです。

でも、だからといって何もしないのはもっと危うい。
最初に気づいた人が、周囲を巻き込む“火種”になるしかないのです。


5. 「あとで考えよう」は、選択肢を奪うだけ

時間が経てば経つほど…

  • 管理不全が進む
  • 修繕できなくなる
  • 住民の年齢が上がって話し合いも困難に
  • 最終的には「相続したくない物件」になる

→ 結果的に、子や孫が“負動産”というババをつかまされることになる。


✅ まとめ:このゲームに勝つには、先に降りるしかない

  • ババ抜きの勝者は、最初に手を離した人
  • そのためには、“自分のマンションはどうなのか?”を正確に知ること
  • そして、動けるうちに動くしかない


💬 無料相談:まずは“カードの中身”を見てみませんか?

  • 耐震性・修繕状況・所有者構成をチェック
  • “建て替え以外”の現実的な出口戦略もアドバイス
  • 誰かが気づくのを待つのではなく、気づいたあなたが動くことから始めましょう


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