自己紹介

会社に人生を捧げるの?有楽町の飲み屋で洗脳の根深さを知った50代男性の一言

会社員時代、有楽町の飲み屋で知人男性がふと呟いた一言には、“コトの根深さ”があると思いました。

今回は、この知人男性の一言から当時感じたこと、今改めて思うことを、忖度なしの本音ベースで書いていきます。

※以下では、かなりフランクな表現で書いますので予めご了承ください。

「そんなの、会社から許可もらってないし」

だって。

ごっ、ごもっとも!! いや~、ド正論過ぎてぐうの音も出ないわ~~

と思った。

サラリーマンたるもの何をするにも会社にまずお伺いを立てる。たくさんのハンコをもらって、決裁をもらって、その範囲内で行い、後日改めて報告もする。

ホウ・レン・ソウは社会人の基本の「き」だからね。

でもこの先も、盲目的にそのメンタリティのままだと結構ヤバいことになる、と私は思う。

そもそもの話として、会社の時間以外に、自分がどこで何しようが会社にはカンケーないジャン、っていう発想はダメなんだろうか。

会社の方は、長時間労働を避けるために社員を管理する必要がある、という一見もっともらしいロジックを展開するんだろう。

いや、よーゆーわ。

「労働者保護」とか、一見もっともらしい。

でもその手の話は、まるで大人が子どもに「あなたのためなの!」とか言ってるようなもの。

つまり、都合よく丸め込もうとするやり方だよね。

「まだわからないのですか!?あなたのためを思って、言ってるんですよ!」



実際私も会社員時代、社内の人に何度か言われたことがある。

「あなたのため」って、お互いの信頼関係があってこそ伝わる言葉。

気軽に「あなたのため」と言ってくる人は、たいていは偽善者。

相手をコントロールしようとしていると思った方がいい。

その一方で、自分がすることを会社に決めてもらわないと凄く不安に感じる人もいる。

そういう労働者脳にどっぷり洗脳されてる人は、

「会社から給料もらってるんだから、許可をもらうのは当然」
「ウチ(大企業)に勤めてて、副業とかありえないでしょ(失笑)」

なんて心底思っている人もいるわけ。

そういう人の話を聞くと、表面上は「ですよね~」なんて口を合わせる。

でも内心は「コイツ、アホだな・・・」って思っていた。

社内で回す稟議書だってネット上で完結するこのご時世。

もう、紙やハンコなんてもういらない。パソコン操作もままならない高給なだけのおっさんとか不要なんだと思う。

「裸踊りしろや!」って言われたら?



「早期退職」という名前を変えたリストラが発表されたら、会社への依存度が高い人ほど焦って必死にしがみつくんじゃないかな。

そういう人は、極限の場面でどう振る舞うのか。

もし職場にプーチンみたいな奴がいたとして、「裸踊りしろや!」とか言われたら、ヘラヘラしてやっちゃいそう。

かく言う私だって、独裁者の下で働いている頃はそうせざるを得なかったんだけど。(汗)


大組織に居る人は、結構所属していること自体を心の拠り所にしてたりするんじゃないかな。

以前、何かの会合で、初対面の人と話したことがある。

そしたら尋ねてもいないのに、「こんな会社に勤めていまして・・・」と誇らしげにかつて勤めていた会社の名刺を差し出してきた人もいた。

本人は、水戸黄門の印籠みたいに「どーだぁ~」って顔。

一方、私はというと。。

「いまだにそんなもん持ち歩いて、配ってるんかい!?」って思いっきりツッコミ入れそうになった。

冷静に考えたら、むっちゃカッコ悪い。

自分は絶対こんな風になりたくないわ!って思ってた。

・・・でももし、「じゃあ、お前は一体何様なんだよ!?」と問い詰められたら?

うん、正直言って、言葉に窮していたと思う。

なぜなら、当時の私は、大組織の中で、ごくごく限られた裁量の中で、会社の仕事をただこなしていただけだったから。

だから、「あ~、このままだと、自分もこの人と同じような道を辿ることになるな…」と危機感を覚えた。我ながら情けない。

その頃、もう年齢は40を超え、体力も落ちてきた。年齢とともに体力が落ちていくのは仕方がない。

本当に恐ろしいこと、とは?


本当に恐ろしいのは、たやすく自分の可能性を諦めてしまうこと。

新しい世界に飛び込んでみる、気持ち自体を失うこと。

自分の人生の他人に預けてしまうこと。

そして、生さつ与奪の権を他人に渡してしまうこと。

拙い私の経験上、同じ会社にずっといて、40歳を過ぎたら自分の能力を積み上げていける場は、ほとんどないと感じる。

その代わりに、一般論的には社内でうまく立ち回るための処世術が長けていくことにはなる。

ただ、そんなの会社の外に一歩外に出たら、クッッソ!の役にも立たない。

会社の常識は、世の中の非常識というのはよくある話。

硬直した狭い世界や組織でで生きていくと、世の中の流れからはどんどん置いて行かれる。

もう歳だから・・・
面倒だから・・・
苦手だから・・・

とかいろいろ言って、新しい世界に足を踏み入れない。

20代・30代までのストックでなんとか乗り切ろうとする。これって非常に怖いこと。

自分の場合、パワハラに遭ったり、会社組織から干されたりした経験がある。

でも、今振り返ると、あの時そうやって組織に小突き回されて絶望感でいっぱいだったからこそ、

●組織に依存し過ぎるのはリスクだという気付き
●新しい世界に飛び込んでみるちょっとした勇気

を与えてくれたんだと思う。

冒頭の知人男性に話を戻す。



今思えば、勤める会社にどこまでも忠誠を尽くす、という姿勢は私からしたら到底できない。

それが出来る人は、嫌味でもなく普通にすごいと思う。

ただ、年齢的にもいつ早期退職の対象になるかもわからない。

体(てい)よく会社から放り出されたら、再就職先は茨の道となることは想像に難くない。

頭の中は、

●カネを稼ぐ手段は「誰かに雇ってもらう」こと
●カネは会社から給料としてもらうもの

ということ以外に選択肢はないんだろう。

そしてどこかの時点で、自分の先行きを知り「静かな退職」を選ぶ人もいる

組織から言われたことをこなす働き方は、世間一般的には「まっとう(真っ当)」とみられることも多いのだろう。

それって、むちゃくちゃもったいない

と、私は思う。

そういう人は、最期の最期に何を思うだろう・・・

少なくとも、「まっとう(全う)した!」とは思うことはなさそうだ。

人間、他人に人生を預け気力が奮い立たなくなったら、本能的な「欲」がなくなったら、一気に老け込んでしまうのではないか、と思う。

そう考えて、私なんかは、衣食住には困ることない動物園ではなく、自由に走り回れるサバンナを選んでみた。

もちろん、明日自分がどうなっているわからない。

スグに喰われてしまうリスクは常に付きまとうのだけど。

あなたはどうだろう。

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